転移した癌を治す|カラダに負担を与えない治療

難治性がんの医療最前線

女の人

手術以外の治療法

現代医学の中でも、がん治療には人類の叡智が結集されています。がんは不治の病として恐れられていましたが、今では多くの治療法を駆使しながら治す病気として認識が改まりつつあるのです。外科手術によってがん病巣を摘出し、再発もなく健康を取り戻した患者さんは数多くいます。そんな中でもすい臓がんは難治性のがんとして知られています。胃の裏側にあって多くの臓器に囲まれているため、早期発見が難しい面もあります。そのため症状を自覚したときには手術できない段階まで進行している例が多いのです。手術自体も難易度が高いと言われていますが、技術に優れた外科医の執刀によって完治した症例も少なくありません。それだけに、早期発見が完治のために重要なポイントと言えます。手術ができないケースでも、病院ではあらゆる方法を使ってすい臓がんの治療を試みています。放射線療法や抗がん剤による化学療法にもいろいろと種類がある中で、すい臓がんの治療に適した方法が数多く開発されているのです。注目すべき点としては、放射線療法や化学療法と免疫療法との併用で高い成果を上げている病院の存在です。特に樹状細胞を使ったワクチン療法が高成績を残しています。

免疫療法と最新検査技術

樹状細胞ワクチン療法に代表される免疫療法は、手術の難しいすい臓がんのために開発された技術のようなものです。抗がん剤の比重が高くなるすい臓がん治療では、副作用の小さい免疫療法に大きな期待が集まっているのです。免疫療法とは患者さん自身の免疫細胞を生化学的に強化することで、抗がん剤に代わってがん細胞だけを攻撃させようという方法です。樹状細胞ワクチン療法の他にもNK細胞療法や活性化リンパ球療法など、免疫細胞の攻撃力を強めるやり方が現在の主流です。免疫療法を上手に活用することですい臓がん治療も新しい時代に入りましたが、早期発見による手術が最も治療効果の高い点には変わりありません。そのためにも新しい検査方法が重要となってきます。血液検査や腫瘍マーカー検査の他、エコー検査やCTスキャン・MRIなど多くの検査方法があります。中でもMRIを使ったMRCP(MR胆管膵管撮影)が早期発見の切り札として、多くの医療機関で導入が進んでいます。このように免疫療法と最新検査技術の貢献によって、すい臓がん治療も確実に進歩しています。すい臓がんと診断されても戦える余地は十分にあるのです。